たかが整理整頓とバカにしてはいけない
机の上には余計なものは一切置いてはいけません。いらない資料やコピーなどは片っ端からゴミ箱に捨ててしまいましょう。いつでもスッキリさせておくのが大切です。
自分の家や部屋もそうです。飲みかけのペットボトルやら、脱ぎ散らかした服などが部屋にあふれていたら、心の中も混乱しやすくなり、ネガティブ思考に苛まれる可能性が高くなってしまいます。
仕事の本を読んだり、英語の参考書を読んだりするのもいいですが、片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん(こんまりさん)の本もオススメですよ。掃除や整理整頓がうまくできるようになると、心理的にも落ち着いていられるようになります。
たかが整理整頓と馬鹿にしてはいけません。
身の回りはいつでもスッキリさせておきましょう。余計なものを置かないようにするだけで、心も晴れやかになります。
ポジティブ・ネガティブ両方の視点で計画を立てる
よくある自己啓発系の本を読むと、「ポジティブなことだけを頭に思い浮かべるといいですよ」といったアドバイスが載っています。
ポジティブなことを考えることは、自分の気分を盛り上げるためにも必要ですが、「ポジティブ思考だけ」ではいけません。
自分の目標を達成するときに障害になるようなこと、都合の悪いことなどもあわせて考えなければならないのです。ポジティブ思考だけでなく、ネガティブ思考でも考えることが大切です。
心理学では、ポジティブなこととネガティブなことをあわせて考えるようにするテクニックのことを「メンタル・コントラスティング」と呼んでいます。
ネガティブなことも含めるのがポイントです。
ドイツにあるハンブルク大学のアンドレアス・カッペスは、心理学の講座を履修している学生に、最終試験について考えてもらいました。
あるグループにはポジティブなこと(良い成績をとれる、両親が喜ぶなど)だけを考えてもらいます。
一方で、別のグループには障害になりそうなこと(テレビを見てしまう、友人からの誘いなど)もあわせて考えてもらい、さらにその障害をどうすれば克服できるのかも考えてもらいました(図書館で勉強する、スマホの電源を切ってしまうなど)。