手放さないと「新しいもの」は入ってこない

それに「捨てること」=「手放すこと」でスキマができるでしょう? あなた自身に物理的、精神的なスキマ、つまり“余裕”が生じることで、大きなメリットが得られます。それは「新しいものが入ってくること」。物理的にも精神的にも、スキマがないところに「新しいもの」はなかなか入ってきにくいんです。それはあまりにもったいない話でしょう。

わかりやすく、部屋の話にたとえてみましょう。「何年間も使わないうえに愛着も思い入れもないモノ」で部屋中を満たして「なんだかモノが多いなぁ」とどんよりとした気持ちで過ごしているよりも、お気に入りの素敵なモノだけに囲まれ、少ないアイテム数で、すっきりシンプルに暮らしているときのほうが、「新しいもの」は入ってきやすいのではないでしょうか。

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たとえば新しいファッションに挑戦してみたくなったり、新しい趣味や習い事を始めたくなったり。するとおでかけの予定が増えてアクティブになったり、かかわる人の数が増えて毎日がより楽しくなるはずです。

だから、まずは物理的に手放せるモノは手放してしまいましょう。「循環しておいで」と手放しましょう。水だってひとところにたまっていると、やがて淀んでいきます。水は流れ続けるから濁らないのです。

「元カレの思い出の品」も手放したほうがいい

またモノを物理的に手放すことで、精神的な執着を自動的に手放せることがあります。わかりやすい例が「元カレの思い出の品」でしょう(笑)。楽しかった思い出はもちろん大事かもしれませんが、その量があまりに多かったり、目のつくところに置いていたりすると、次の新たな出会いはなかなかやってこないかもしれません。

だからおすすめしたいのは、どんどん手放すこと。「私は水が満タンのペットボトルだ」とイメージし、「いったん空っぽにしてみよう」という意気込みで手放してみてください。すると、現実は面白いように変わっていきます。自宅で見ている景色がまず変わりますし、外に出たときに見える風景も激変します。活動範囲が変わったり、広がったりします。そのきっかけが「不要なものをさっさと捨てること」なんです。

循環させるために大事な2つ目の原則は「受け取り上手になること」です。

1つ目の「不要なものをさっさと捨てること」ができるようになってくると、余裕が生まれるわけですから、まったく新しいものが向こうから飛び込んでくることがあります。

そんなときに、臆さず受け取ってほしいのです。