水も、空気も、星も、お金もみんな循環している

僕らの心身が素粒子からつくられているように、この世の素粒子はすべて循環しています。水も、空気も、星も、お金もです。

それは当たり前のことですし、あるべき姿なんです。

たとえば水は雲になったり、雨になったり、地下水になったりして地球上をぐるぐると循環しています。空気だって同じでしょう。部屋の換気をするだけで、うんと気持ちよくなりますよね。

宇宙に浮かぶ星もそう。気の遠くなるような長い時間の中で、生まれて崩壊して塵やガスになり、それがまた固まって星や銀河になるという営みを繰り返しています。

星、星雲、銀河で満たされた宇宙
写真=iStock.com/pixelparticle
※写真はイメージです

お金についても同様です。市場に流通し、いろんな人の手に渡り、行く先々でさまざまなものをもたらし変化させながら、社会の中をどんどん循環しています。

流れを止めては誰も幸せにならないこのように循環の速度に差はあれど、巨視的に見れば「どんなものも常に流れて循環し、ひとつのところにとどまっていない」と形容できます。そのほうが健全ですし、そもそもそうでないとすべてが成り立たなくなります。

ですから量子力学的にいうと「所有」や「保存」などの概念は理に適っていないのです。そうではなく、流れる水のように「循環すること」「変化し続けること」が理想です。

“断捨離”は物理法則として理にかなっている?

この法則に沿っていけば(物理法則に従うわけですから)人生は当然うまくいきます。ここでは「どうすればうまく循環させられるのか」。覚えておくだけで役立つ原則をご紹介します。もちろんまったく難しくありません!

1つ目の原則は「不要なものをさっさと捨てること」です。僕はよく「①必要なもの」「②不要なもの」「③いつも使っているもの」「④もうずっと使っていないもの」という4分野にモノを振り分け、②④はこまめに捨てるようにしています。

それは決して“悪”ではありません。なぜならモノを潔く捨てることが、循環を促すことに直結するからです。

「明らかに使わないモノ」(役目を終えているモノ)が素粒子へと還るスピードを速め、全体がうまく循環するのを後押しできるからです。

もし「明らかに使わないモノ」を手元に留め続けていれば、それらはいつまでたっても、“活躍”できません。それではあまりに申し訳ないでしょう。「新しい何か」に早くなってもらうためにも、早く捨ててあげるべきなんです。こう考えると、おっくうになりがちな部屋の片づけや整理整頓もはかどりますよね。