※本稿は、田畑誠(まこちん)『宇宙一わかりやすい「量子力学」大全 目に見えない世界を味方にして人生を好転させる56の法則』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
肉体は役目を終えるとどうなる?
「量子力学的にいうと、私たちは死んだらどうなるの?」
こんな質問をよくいただきます。一言でお答えすると、ズバリ“再利用”されます。
地球での人生を楽しみ切ったあと。あなたの体は素粒子にまで分解され、それはいつかまた、宇宙のどこかでリサイクルされることになっています。
宇宙ではそんな営みが、ずっと繰り返されています。この循環は、仏教でいうところの“輪廻転生”の考え方にどことなく似ていますよね。
なんといっても輪廻転生とは「生命が死後、再び新たな存在として生まれ変わる」という概念ですから。もちろん、それがいつになるのか、何に再利用されるのかについてはまったくわかりません。
数億年あとに、別の惑星の生物の細胞の一部として生まれ変わるかもしれません。どこかの星を覆うガスの一部になるかもしれません。
面白いのは、リサイクルされるたびに「前世の記憶はリセットされる」という点です。
「前世の記憶が(断片的に)ある」という人も中にはいるかもしれませんが(混乱を避けるためにも)基本的には消える仕組みになっているようです。
では、人間は何のために生きているのか
そう考えると、やはり僕らの心身は宇宙そのものだと思えてきませんか。だって僕らはみな、宇宙全体で138億年前から使いまわされてきた“リサイクル品の寄せ集め”みたいなものなんですから……。
「じゃあ、人間が生きる意味っていったいなんですか?」
こんな質問も、数多くいただきます。
物理的に考えると、その答えはシンプルに「地球上でいろんな体験をするため」です。
そこにはいいも悪いもないし、意味もない。“使命”みたいなものもありません。もしあるとすれば、あなたの使命は「人生を楽しむこと」でしょう。
確実にいえるのは、僕たちは「体験することを、ただ楽しみに地球上にやってきた」ということ。いろんな行動をしたり、喜怒哀楽さまざまな感情を味わったりしに来ただけなのです。
そこには“失敗”や“困難”なども含みます。「失敗したときってどんな感情が湧いてくるのか」「そこからどうすればリカバリーできるのか」、それらも体験したいからです。
当然、無意識下では「自分の願いを叶える体験」も、望んでいます。何を願い、望んでいるかは、人それぞれ。ですが「どうすれば、願いを叶えられるのか」という試行錯誤を重ねることを、地球に楽しみにやってきているわけです。