「外向的な人=優秀、内向的な人=平凡」は思い込み

最後にご紹介したいのが、第11位の『「おとなしい人」の完全成功マニュアル』。自分のことを「おとなしい」「内向的」と思っている人の必読書です。

西剛志『「おとなしい人」の完全成功マニュアル』(ダイヤモンド社)

内向的なあなたは“外向的な人=優秀、内向的な人=平凡”と思い込んでいるかもしれません。

ですが、研究を見てみると、必ずしもそうとは言えないのです。例えば、コールセンターの販売員を外向型、内向型、その両方をあわせ持つ両向型の3つのグループに分けて営業成績を分析した研究では、内向型は外向型よりも約10%高く売り上げていました。最も成績の良かったのは両向型で、外向型と比べて約32%も高い売り上げを出していることがわかっています。

内向型が活躍するのは、ビジネスの世界だけではありません。トップアスリートのおよそ9割は内向型というリサーチ結果も報告されています。

“外向的な人=優秀、内向的な人=平凡”という思い込みが覆ったとしても、内向的な性格をなんとかして変えたい人もいるでしょう。本書ではそんな人に向けて、「性格をシフトさせる100の行動リスト」を提示しています。歩幅を2センチだけ増やして大股で歩いてみる、好きなことに1日5分だけふれる、これまで食べたことのない新しいメニューを選ぶ……一つずつでもトライしてみると、新しい自分が見つかるかもしれません。

今月も、未来予測から雑談、睡眠まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、先月第8位だった『あっという間に人は死ぬから』が第13位、第15位だった『ごきげんになる技術』が第19位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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