「思考の癖」は誰にでもある

コロナ禍で人に会う回数が減ったことも関係しているのかもしれません。久しぶりに同年代の税理士仲間に会ったら、みんな同じような悩みを抱えていて何だかホッとした、とも話してくれました。

思考の癖は多かれ少なかれ誰にでもあるもので、10年、20年と持ち続けている人が多いです。しかし、これが多すぎると、自分に対しても人に対しても厳しくなってしまい、生きづらくなります。

大切なのは、こういう思考の癖は誰にでもある、ということを認識することです。「こんな思考の癖を持っているなんてダメだな……」ではなく、「自分の思考の癖に気づけただけでもラッキーだ」と考えるのです。反芻してしまうのは無自覚だからであって、自分を静観してその思考に気づけば、それをどう扱うかはあなた次第になります。

その後、Aさんは何もしない日でも罪悪感がなくなり、しっかり休むことができるようになりました。心に余裕も生まれたのでしょう。人に対しても優しくできて、イライラしなくなったとうれしそうにお話されていたのが印象的でした。

関連記事
「何のために生きているかわからない」天涯孤独の40代相談者にカウンセラーが勧めた「意外な日課」
「心療内科」と「精神科」どっちがいいか…精神科医・和田秀樹「話を聞いてほしい患者に勧める医師の種類」
うつの薬を飲むのと同じくらい効果がある…ストレスを取り除き、頭の回転を速くする最善のルーティン
だから通勤するだけでヘトヘトになる…専門医が指摘する「朝から疲れてしまう人」に共通する就寝前の悪習慣
日本人の80%はこの栄養素が不足している…医師が「メンタルに効く」と勧めるスーパーにある"食材の名前"