早起きのコツ

朝の時間を使いこなすには、「早起きをして、時間を増やす」ことが前提です。

「遅寝をして朝がつらくて仕方がないという人も、朝早く起きられたら毎日がもっと充実するだろうなと思いつつ起きられない人も、とにかく今より二時間早く目覚ましをセットして眠りにつこう」(宮西ナオ子『朝2時間早く起きれば人生が変わる!』/三笠書房)

時間術の名著100冊に掲載されていた「早起きのコツ」の中で、もっとも多く紹介されていたのが、「早く寝ること」です。100冊の著者の多くが、

「早く起きたいのであれば、早く寝ることに注力すべき」
「寝る時間がバラバラだと睡眠不足になり、早起きが続かない」

と考えています。

「早起きは『寝る時間にフォーカス』することがとても大切です。

『早く寝れば早く起きられる!』これが原理原則です。

これを無視して何か魔法があるのではないかと思うから、早起きが複雑で難しくなっていきます」(古川武士『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』/大和書房)

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逆算して考える

起床時間と適正睡眠時間から、「何時に寝るか」「何時に帰宅するか」「何時に仕事を終えるか」を逆算して考えます。

考え方の例

朝5時30分に起床して、7時30分まで資格試験の勉強をする。その後、出社する。

適正睡眠時間(成人の場合、おおよそ6~8時間/『良い睡眠の概要(案)』厚生労働省)を確保するには、何時に寝ればよいかを考える。

適正睡眠時間が7時間の場合、夜10時30分には寝る。10時30分に寝るためには、遅くまで仕事をしない。就寝時間が遅くなると、早起きできたとしても睡眠不足になり、日中のパフォーマンスが下がる。

「早起きがつらい」のは、今も昔も同じです。第16代ローマ皇帝、マルクス・アウレーリウス(紀元121~180年)は、『自省録』(岩波書店)で、次のように自分を戒めています。

「明けがたに起きにくいときには、つぎの思いを念頭に用意しておくがよい。『人間のつとめを果すために私は起きるのだ。』自分がそのために生まれ、そのためにこの世にきた役目をしに行くのを、まだぶつぶついっているのか」

Point
1 朝は人生のゴールデンタイム
2 重要度の高いことは朝にやる
3 早起きを習慣に