「換気扇がしっかりしているか」は意外に重要

夜勤がある人は、日中の日当たりがいい部屋だと睡眠がとりにくいということもあるかもしれません。しかし最近は、遮光カーテンにもいいものが増えています。

夜勤明けを考えるのであれば、まず職場から近い場所を選ぶこと。

夜勤明けに満員電車に乗る必要があったりすれば、相当な苦しみになります。また、近くに学校があるなどして日中さまざまな音で眠れない状況になるのも避けたいところです。

部屋選びの際、盲点になりやすいのが換気の問題です。換気扇などの設備がしっかりしていないと、空気がこもりやすく、カビも生えやすくなります。気分的な問題や健康問題にも関わってくることがあります。

どういう換気扇がどこに付いているかということもよく見ておくべきです。また、以前は玄関ドア前やベランダに洗濯機置き場がある物件も少なくなかったのですが、今ではそういう物件は敬遠されるようになっています。

洗濯のたびにわざわざ洗濯物を持って部屋の外に出なければならないからです。女性であれば、部屋の外に下着を持ち出すのも抵抗があるのではないでしょうか。

特に古い物件では、洗濯機置き場が部屋の中にあるかも確認しておきたいポイントのひとつです。

「ないほうがいい設備」の代表格とは

不安の少ない部屋であるかということも大切です。ひとり暮らしをする人は東京、神奈川、埼玉、大阪、名古屋、福岡といった大都市にとくに集中しています。最近は郊外を狙った強盗なども増えてきたとはいえ、やはり都市部のほうが犯罪数は多くなります。

1階の部屋は窓から侵入されやすいこともあり、防犯を考えるなら避けたいところです。

また、玄関ドアの「新聞&郵便受け」は、ないほうがいい設備の代表格です。郵便受けから中をのぞこうと思えば覗けるうえ、いたずらや嫌がらせでごみなどを入れられることもあります。

形態によっては、外から郵便受けに道具を差し入れて、かぎを開けられてしまうこともあります。ゴキブリが入ってくることもあるので、郵便受けがあるならふさいでしまうことを推奨しているくらいです。

アパートやマンションでは、キッチンの窓が外廊下に面しているタイプもあります。

こう『ひとり暮らし大全』(KADOKAWA)

外から覗かれやすいのはもちろん、窓を破って侵入される危険もあります。部屋を借りるときには、そういう危険性を意識していなくても、住んでいるうちに気になって仕方がなくなるケースもあります。そうなると引っ越すほかはなくなってしまいます。

鍵にしても、二重になっているなど、防犯を考えたタイプが採用されている物件を選びたいのは当然です。安心感をもてない鍵になっていたなら工夫も必要です。

後付けできるスマートロックなどはおススメです。電池が切れると中に入れなくなることがあるので、そこだけは設置後も注意が必要ですが……。

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