騒音は窓だけでなく、「換気扇」からも入ってくる

ベランダがホームと逆側なのでいいかと思っていたのに、換気扇から電車の音やホームのアナウンスがかなりの音量で入ってきたのです。

朝の通勤時間はとくに「電車が来ます!」「下がってください‼」といった注意のアナウンスがうるさくてたまらず、とても寝ていられなかった。それ以来、駅近くの部屋を借りる際には、ホームと部屋の高さは必ず確認するようになりました。

インターネット環境が整備されているということを売りにした物件も増えていますが、速度が遅い、安定しない、といったことから使用に堪えないケースも少なくありません。そのうえ、自分では回線を引くこともできない物件もあるので要注意です。

満足にネットが使えないのはリモートワークでは致命的です。いざとなったら置くだけタイプのWi-Fiにすればいいと考えていたとしても、それも確実ではありません。都内などでも地域によっては置くだけタイプのWi-Fiは安定して使えない場合があります。

Zoomなどを使ったリモート会議(リモート打ち合わせ)には3~5Mbps以上の通信速度が必要になると言われています。それではやや不安なので、できれば下りで10~30Mbpsくらいは欲しいものです。置くだけタイプのWi-Fiでも、理論上はこれくらいの速度は得られるはずですが、確実であるかはわかりません。

十分なインターネット環境が整っていなければ、引っ越し後すぐにまた引っ越しする必要が出てくることもあるので注意が必要です。

「日当たりを考えて南向き」はもう昔の話

日当たりの関係から、南向き、南東向きの部屋を勧められることが多いのですが(南向きの部屋は日照時間が長く、南東向きの部屋は午前中の日当たりが良くなります)、日当たりが良すぎるのも考えものです。

家を見せる不動産セールスマン
写真=iStock.com/mapo
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冬はよくても、夏場は部屋の中が暑くなりやすいからです。リモートワークをする場合、一日中、エアコンを点けっぱなしにすることも増えるので電気代がかさみます。

北向きは日当たりが悪く、西向きは西日が強いことが懸念材料になるので、東向きがもっとも無難ではないかと思います。

東向きの場合、朝日が入ってくるので、夜型の人には向かないにしても、早めの時間にすっきりと目覚めたい人にはおススメです。

マンションが密集しているような地域では、高層階でなければ、窓の向きに関係なく日当たりが悪い場合もあるので、そのあたりの注意も必要です。窓が多いほうが部屋は明るくなるので、在宅時間が長いなら角部屋が最適です。ただし、角部屋は人気があるので、家賃が高めに設定されがちです。