古文をやりたくないなら慶應を受けろ!

さらにいうと、受験勉強をすると知識が増えるよね。たとえば夏目漱石の作品や歴代天皇の名前なんか、ただ暗記しただけでも、そのあと必ず、その知識がフックになって、新しい知識とつながっていくんだよ。それが冒頭で言った教養っていうことだよね。

教養とは、知識をベースに深く考えたり感じたりすること。教養を身に付けることで、より人間性や精神性を高めることができるんだ。

教養のある人間とない人間、みんなどっちと付き合いたいだろう。そんなこと聞かれなくてもわかるよな。

だから将来、成功したいと思ったら、死ぬ気で勉強をするべきなんだ。古文がいらないとか漢文がいらないとか、そういう次元じゃない。いらないと思うなら、お前が文部科学省に入って古文を廃止にさせればいい。

どうしても古文をやりたくないと言ってきた生徒に、「それじゃあ、慶應を受ければいい」と言ったことがある。慶應義塾大学の入試科目は、国語が小論文になるから、古文や漢文は必要ないぞ。

写真=iStock.com/mizoula
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結論を言おう。

もしも子どもに「なんで古文をやらないといけないの?」と聞かれたときに、親が答えるべきフレーズは、この3つだ。

「で、代わりに何を学ぶの?」
「入試に出るんだからやれ!」
「やりたくなけりゃ、慶應を受けろ!」

(構成=池田純子)
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