すべての人が受けられるわけではない

そもそも、住宅ローン減税の最大減税額は、必ずしもすべての人が受けられるわけではありません。

住宅ローン減税は「年末ローン残高の一定割合が一定の年数」税額控除される制度です。

2024年に長期優良住宅などを住宅ローンで購入した人の場合、4500万円を上限に0.7%の金額が13年間、減税されます。

4500万円以上のローンを組んでいる人は、その0.7%に当たる31.5万円が最大の年間控除額です。それが13年間続けば合計409.5万円の減税が受けられることになります。

返済が進むと減税額が減る

利用できればお得な住宅ローン減税ですが、実は誤解している人が少なくありません。

ここで3つ、注意点を挙げておきましょう。

1つ目は、この0.7%は、年末のローンの残高に対してかけられるという点です。

初年度の年末は4500万円ぴったりあったとしても、返済が進んで翌年の年末ローン残高が4400万円になっていたら、その年に受けられる最大の減税額は30.8万円(4400万円×0.7%)になります。

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返済が進むと減税額が減る(※写真はイメージです)