日本の学校教育に足りないこと

【堀江】そういう時間をもっと作ったほうがいいですね。今の学校教育は知識の詰め込み型教育じゃないですか。でも、知識は検索すればわかることが多い。それよりも、問題解決能力のほうが大事だと思うんです。データはある、検索する端末もある。では、それらの道具を使って、どう問題を解決するのか。そっちのほうが実際の社会で生きていくのに大事なことだと思うんです。

でも、そういうことはあまり教えていないですよね。例えば、アドベンチャーレースって、問題解決を迫られることが多いんです。山の中でGPSが使えない状況で、どうやってチェックポイントにたどり着くのか。しかも、4人くらいのチームを組んでいるので、大体ケンカになる。

【春山】ケンカになりますね(笑)。

堀江貴文『僕らとビジネスの話をしよう。新時代の働き方』(大和書房)

【堀江】すると、リーダーシップが大事になってきて、リーダーがきちんと仕切っているチームは強い。学校ではそういう教育もしてほしいですね。

【春山】そうですね。コロナを経験して、社会全体が外(自然)へ開いていく時代になったと思います。働く場所がビルの中だけでなく、自然の中にも移ってきている。学びも教室の中だけでなく、自然のほうへ拓いていっていいのではないか。さまざまなことを感じ学ぶには、自然は最高の教室だと思うんです。

【堀江】本当にそうですね。

【春山】僕は、悩んでいる時とか、ちょっと疲れているなと感じた時こそ自然の中で身体を動かすようにしています。すると、本当にスッキリする。その後お風呂やサウナに入ると身体がリセットされる感じがあります。山を歩いた後はぐっすり眠ることができるし、翌日、頭がクリアになっています。

ですから、悩んでいる時や大事なことを考えなければいけない時は、騙されたと思って山を歩いてみてください。山を歩いた後の身体や頭の状態をぜひ、皆さんご自身で確かめてほしいです。

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