私が韓国に語学留学していたとき、キンキンの浮気騒動があったの。相手の女性は私もよく知っている人だし、そんなのあるわけがない。だから「いい年したキンキンに女性の噂が出るのはかっこいい!」って言ったの。

妻が留学中の浮気なんて格好の週刊誌ネタ。でも、そんなのに踊らされてイライラしているくらいなら、「早く宿題終わらせたい!」って思いましたよ。キンキンからも「この度は異国にいる奥様へ、多大なるご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っております」ってFAXが届いて笑っちゃった。

私たちにはいつも手紙の交換をしていて積み重ねがあるから、どんな顔で書いたのかを想像するだけでおかしくて許せちゃう。それに、若い女性と一緒にいることで、彼から色気が出るんだったら安いもん。

昔、キンキンが歌番組の司会をしていたときに、牧村三枝子さんや小林幸子さんが「キンキンさんがお尻を触ってきたのよ」なんてわざとおもしろがって私に告げ口するの。だから私、「ビタミン剤みたいなもんだし、若返るからいっぱい触らせてあげて~」なんて言ってましたよ。

でも、夫にはちゃんと稼いでほしいわよね。最低でも月に35万円とか。それで家族を養って、仕事を頑張ってくれるだけでいいじゃない。もし突然仕事がなくなったとしても、これまで夫がしてくれたこととか、優しい言葉や態度が財産になる。一時的に収入がなくなったって、夫に気力があって努力している姿があれば、妻も2人で何とかやっていこうって気になりますよ。

それに、魅力のある夫婦って奥さんと一緒につくるもの。片方に魅力があって、片方に魅力がないなんてことはありえない。よく似た者夫婦っていうように、2人でつくり上げていくものだから。「うちの嫁はつまらない」って言うけれど、あなたがつまらないってことじゃない?

タレント・司会・作家 うつみ宮土理 
2006年にグッドエイジャー賞受賞。著書に『うつみ宮土理の新カチンカチン体操』(サンマーク出版)がある。
(構成=吉川明子 撮影=藤谷勝志(studio flower))
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