“共感要求系”妻ことば2:「仕事が辛い」
【妻ことば】
「仕事が辛くて……」
「もう会社、行きたくなーい!」
(超訳)
別に仕事を辞めたいわけじゃないのよ。愚痴を聞いてほしいだけ。それに、私も仕事しているのに家事育児の負担が大きすぎてホント大変ということもわかってほしい。
●夫が言いがちな返答
「辛いなら仕事辞めたら?」
「パートなのに?」
「オレのほうが辛いよ」
「仕事が辛い」=「辞めたい」というわけではなく、仕事を含めた日常生活の「共感」を求める種類の言葉です。
夫が思う「仕事が辛い」と、妻が思う「仕事が辛い」は、まったく違った要因であることが多いのです。仕事をしながら、ほとんどの家事育児を担っている妻は“仕事そのもの”が辛いというよりも、仕事・家事・育児など家のことも考えながら毎日の生活を維持していくことに、しんどさを感じています。
精神的、体力的なしんどさを“自分の物差し”で図る夫がいますが、それはあまりにもナンセンス。妻の弱気な発言は、心に寄り添うチャンスでもあるのに……。
職場で嫌なことがあったときは、味方である夫にただ愚痴を聞いてもらえるだけで明日のエネルギーに変えられるのです。なかには妻の愚痴を聞くことを不毛に感じる夫もいるかもしれませんが、お互いの心の安定を望むならば必要なことなのです。
「どうしたの? 大丈夫か? 話、聴くよ」
「何かあった? たまには何か美味しいものでも食べに行くか!」