印象を残し、人をぐっと引き付ける

明日死ぬかのように生き、
永遠に生きるかのように学びなさい。
政治指導者 マハトマ・ガンジー

よくある「明日死ぬかもしれない」といった名言です。そこに「永遠に生きるかのように学びなさい」が加わることで、生きるための術としてハッとさせられます。

言葉から受けるインパクトは、そのときどきで自分の中でも変わるもの。あんなに心が動いたのにそうでもなくなったときは、きっと自分が変わったとき。それでも誰かの心には響きます。よく言葉を吟味してみると、普遍性があるものか、自分の今の心情なのかの見分けがつけられるかと思います。

言葉の解釈、概念、背景を生かしてハッとさせるポイントは次の通りです。

写真=iStock.com/Leks_Laputin
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シンプルにするだけで心にスッと入る

難しく、わかりにくい言葉や、少し長い文章、会話の一部などの引用のときには、なるべく短く、わかりやすく、かつ具体的な表現で、言いたい内容をギュッと絞り出しましょう。濃縮したエキスのような言葉にすると、いっそうその言葉が効果を発揮してくれます。

たとえば、映画監督で芸人の北野武さんのインタビュー記事に、こんな言葉がありました。

「生きていくことは苦しいことで、おまけとして楽しいことがたまにある。

ただ、普通に生活している中で苦しい苦しいなんていちいち思ってないけどね。」

この言っている内容はそのままで少しそぎ落としてシンプルにするだけで、言葉が目にも心にもスッと入ってくる名言になります。

「生きていくのは苦しいことで、おまけとして楽しいことがある。」