中1の夏までは試行錯誤が続く

西村則康『「受験で勝てる子」の育て方』(日経BP)

入試をくぐり抜けて進学した中学校には、同じ学力レベルの子が集まってくる。今後はこの中で上位成績を取っていくことが目標になるが、初めに思うような成績が取れなくても焦る必要はない。うまくいかなければ、やり方を変えてみればいいだけだ。中1の夏までは試行錯誤が続くだろう。でも、夏休み中に自分の学びのスタイルが見出せるようになれば、その後はきっと伸びていくはずだ。

これまで身に付けてきた学力はもちろん影響するけれど、受験当日のメンタルで予想外の結果を招いてしまうような、イチかバチかの中学受験と違って、中学以降の勉強は「毎日コツコツ」がキモになる。最初のテストの点がイマイチだったとしても、そこから伸びていく可能性はいくらでもある。

だから、偏差値にいつまでもこだわっている親たちに言いたい。「どうか、親の余計な一言で、子供を勉強嫌いにさせないでほしい」と。

(構成=石渡真由美)
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