継続力が身につくまでは低い目標から始めてみる
継続したいと思っても三日坊主でやめてしまう。やろうと思って始めてもなかなか続けることができない。
そんな人は「目標を低く設定」してみよう。
本来なら「高い目標を設定し、頑張って頑張ってそれを乗り越えることがいいことだ」と思うかもしれない。ただ、継続力がまだまだ足りない人がいきなり高い目標設定しても、それは「高い壁」にしかならない。やるべき課題が多すぎて、きつくなる。結果、やめてしまうのがオチだ。
大きな目標設定をして達成できるに越したことはない。でも、まずは小さな目標設定でいいので「続けるための癖」をつけることから始めてみよう。
頑張っても数字につながらないと自信がなくなる
新社会人時代の僕はまさにそれ。とにかく成果が出なかった。同期入社が25名いたなかで、1年目の営業成績がダントツで最下位だった僕。周りのメンバーは高い売上目標をどんどんクリアし、確実に成果につなげていた。
僕も負けじと、売上目標や商談件数など高い目標設定をして挑んだ。でも、実績も能力も足りない僕に、その高い目標をクリアするための行動ができるわけがない。いくら頑張っても、数字につなげることはまったくできなかった。
数字につながらないと、自信もどんどんなくなっていく。商談でも自信のなさが浮きぼりになる。通常なら決められる契約も決まらなくなった。そんな悪循環な状況から脱出することができたのが「小さな目標設定」である。
できないことができるようになるのは面白い
まずは「自分が今できるちょっと上のレベル」まで目標設定を落としてみた。売上目標や商談件数は、僕にはまだまだハードルが高すぎる目標だ。
1時間に15本電話営業していたのを、16本にしてみよう。
「朝8時の出社」を、「朝7時55分の出社」に変えてみよう。
毎日5分だけ営業ロープレを聞いてもらおう。
このくらいの目標設定からスタートしてみた。目標が高くないから、短時間でクリアできる。クリアしたらその次は「クリアした目標よりちょっと上の目標」を設定してみる。
できないことができるようになるのはオモシロイ。オモシロイから「さらに頑張ろう」と思える。「さらに頑張ろう」と思えるから、継続できる。「継続できない大きな目標」をいつまでも掲げているよりも、「ちょっと頑張ればクリアできる小さな目標」を設定しよう。そうしてコツコツとレベルアップしていくほうが、はるかに簡単なのである。