仕事で成果を出す人材はどこが違うのか。トゥモローゲート代表の西崎康平氏は「多くの人材に共通する一つの能力に『継続力』がある。しかもそれは継続するから成果が出るのではなく、成果が出るから継続できるという『因果の逆転』が起きている」という――。

※本稿は、西崎康平『レベルゼロ 自分を超え続ける「仕事の教科書」』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

階段を上るビジネスウーマン
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「継続するから成果が出る」わけではない

「継続力がある人にはあり、継続力がない人にはないものがある。それは何か?」前職で人材コンサルティング会社に勤めていた当時、グループワークなどを含めると、約2万人の新卒、中途の求職者を面接してきた。

業務を通じて、彼ら彼女らが入社後どのように活躍していくのかをリサーチをしていくなかで、成果を生み出せるほとんどの人材に共通するある能力が見えてきた。それが「継続力」だ。

逆に、成果を残せない人材の多くは、この「継続力」が乏しかった。

継続するから成果が出る。継続しないから成果が出ない。でも、「待てよ」と自分なりに仮説を立ててみる。「もしかするとこれは順番が逆なのではないか」と。

継続するから、成果が出るのではない。

成果が出るから、継続するのではないか。

卵が先か鶏が先かみたいな話だが、振り返ればまさに僕自身がその通りだった。営業成績が最下位で成果が出ない時の感情はどうだったか。成果が出なくてとにかく仕事がしんどい。表情も暗い。声のトーンも低い。その雰囲気は営業先に伝わり、契約につながらない。結果、やるべき仕事が続かない。

まさに「負のスパイラル」である。