記憶に頼らずスケジュールに書いて粛々とこなす

でも、こう思いませんでしたか。

伊庭正康『トップ営業の気くばり 「あなたから買いたい」と言われる47の秘訣』(明日香出版社)

そんなことをイチイチ覚えていられるかな……と。

大丈夫。誰もができる、とっておきの方法を紹介しましょう。

実に簡単。すべての口約束をスケジュールに書くだけで解決できます。

「佐藤様、連絡(**の件)」だけでOKです。

たったこれだけ。後は粛々とこなすだけ。

つまり、記憶に頼らず、スケジュールに従うのが正解というわけです。

実際、私もこの方法をとっていますが、忘れっぽい私でも絶対に忘れません。

モチベーション研究の第一人者、コロンビア大学の社会心理学者ハイディ・グラント・ハルバーソン氏の著書でも具体的な行動に落とすことで実行する確率が300%になるとの研究が紹介されていますので、やらない手はないでしょう。

さらに言いますと、もっとズルい裏技もあります。

メールのタイマー設定(送信予約)を使う方法です。

「2月に入ったら連絡しますね」と伝えたタイミングで、メールの送信予約(2月に送信されるよう)を設定しておけば、何が起ころうとも、約束は履行できるというわけです。

「その節はありがとうございました。2月に連絡をすると申していた**の件でございますが、お変わりはございませんでしょうか。また、ご不明な点等、ございましたらおっしゃってくださいませ。さて、もし、よろしければ3月に入ったあたりにお打合せの機会をいただけませんでしょうか」と。

結論です。小さな「些細な口約束」ほど、必ず履行してみてください。

たったこれだけで、あなたの信用がグッと高まります。

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