正月のアウトプットに向け夏頃から仕込む

「正月まで休みなしで働くなんて耐えられない!」と思われるかもしれませんが、集中力が続くのはせいぜい1日のうち5時間程度。

朝8時30分からスタートして、午前に3時間、昼休憩を挟んで午後に2時間で、15時には作業終了してOKです。

残りの時間は家族とお出かけするなりテレビを見るなり、いつも通りの休暇を過ごします。

休暇中に執筆タイムを取ることで、会社員でも本1冊分くらいのアウトプットを出せるのです。

本に限らず、休暇中に文章を書き溜めておいて、連載記事やブログとして小出しにする、動画・写真を撮り溜めてSNSに公開するなどと、発信活動の下準備としても有効です。

いざ集中タイムになって、飽きてしまったり、さぼったりしないよう、休暇前に「出したいアウトプット」の目次だけ作っておきましょう。

あとは体調をしっかり整え、休みの前日によく寝ておきます。

正月に思い切りアウトプットができるよう、年末に向けて隙間時間でインプットを続けます。

私の場合は、参考文献を読む、取材で人の家を訪問するといったことを、正月に間に合わせるよう、夏頃から仕込んでいます。

いざ集中したい本番に、机がぐちゃぐちゃだとやる気が削がれてしまうので、休暇前の大掃除で、机を整理しておくといいですね。

会社を辞めずとも、長期休暇に本は書ける

作業中に散らかってしまった場合も、一旦、紙袋や「ちょい置きカゴ」に仮置きするなどして、目の前の作業に一極集中する環境を整えます。

正月は実家に帰省しているという方も、小さくていいので、自分だけの作業台が確保できるといいですね。

米田まりな『やる気に頼らず、仕組みで結果を出す 一生使える「目標達成」の技術』(大和出版)

「いつかは自分も本を書いてみたい……」と密かに思っている方、会社を辞めずとも、長期休暇にトライしてみませんか?

普段の週末では腰を上げるのが重くなるような、骨太な課題に取り組めるのも長期休暇の醍醐味です。

例えば語学や資格試験の勉強では、「休暇中に過去問集を一気に解き切る!」と決めて取り組むことで、短期間で大きく合格に向けて前進できます。

旅行好きの方は、1週間の超短期留学をして現地で学ぶという手もあります。

新しい分野の勉強に着手するのもいいですね。休暇の間に超入門のテキストに触れることで、自分に合う・合わないがわかるはず。休暇明けから本格的に勉強を始めます。

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