32個の質問で4つのタイプに分類される

岡田の判定テストを、大まかに紹介してみよう。最初に、20の問いに答えることが求められる。どれも面白い問いであるが、これらの問いに対する回答によって、「他者志向」か「自己志向」かが明らかになる。

例えば、「新しいクラスや職場になったら、自分から入ろうとするグループは?」という問いに対して、次の二つの選択肢が示される。「A:多人数で楽しそうなグループ B:気の合いそうな人がいるグループ」。ここでAを選んだら他者志向型の人間で、Bを選んだら自己志向型の人間である。

この20の問いから「他者志向」に当てはまった人は、さらに12の問いに答えるように導かれる。例えば、「どっちかというと?」という問いに対し、二つの選択肢が示される。例えば、「C:目立ちたがり D:仕切り屋」である。これらの問いに対して、Cを多く選んだ人は「注目型」、Dを多く選んだ人は「司令型」にそれぞれ分類される。

他方、最初の20の問いから「自己志向」に当てはまった人は、さらに12の問いに答えるように導かれる。例えば、「どっちかというと?」という問いに対し、「E:話すより聞くほうが好き F:聞くのも好きだけど、熱く語るのも好き」という二つの選択肢が示される。あるいは、「自分のことを好きか?」という問いに、「E:そんなことは考えない F:時々、すごくイヤになる」という二つの選択肢が示される。

これらの選択肢にすべて答えたとき、Eを多く選んだ人は「法則型」、Fを多く選んだ人は「理想型」にそれぞれ分類される。さて、あなたはどの立場に分類されるだろうか。実際に試してみたい人は、この本を実際に読んでみてほしい。

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目立ちたがりの「注目型」と秩序を重んじる「司令型」

以上の判定テストから導かれる四つのタイプの人生は、それぞれ次のような特徴をもっている。

「注目型」は、他人から注目されたい、認められたい、頼られたいと思うタイプで、目立ちたがり屋の甘えん坊である。ムードメーカーであり、世話好きであり、人を楽しませるタイプである。注目されたいので、できない仕事でも引き受けてしまう。結果として失敗することもあるけれども、基本的にお調子者なので、誰かに慰めてもらうと、再び元気を取り戻す。

「司令型」は、他人に負けたくないから、がんばるタイプである。社会的地位の序列に敏感で、上下関係のなかで礼儀正しさを重視し、指導力を発揮するタイプである。有能で冷たいという印象を与えるかもしれないが、部下に対する指導の仕方は的確で、組織全体を成功に導く力を発揮する。