俳優のチャールズ・チャップリンは、
「私たちがみんなで、小さな礼儀作法に気をつけたなら、人生はもっと暮らしやすくなる」
と言っています。
一人ひとりのちょっとした配慮によって、雑談のしやすさも変わります。あなたが「この人と話すの、しんどいなぁ」と思う人をよく観察し、反面教師にしてください。ペラペラと、話し上手になるよりは、まずは礼儀正しく、デリカシーのある人になることを目指しましょう。
相手に「この人とは話したくない」と思われないよう、自分の「デリカシー度」をチェックする。
「終わらせたい雑談」を嫌われないように終わらせるコツ
話の長い人っていますよね。仕事の打ち合わせでも、1時間で終わるつもりが、1時間半、2時間……、いつまでたっても話が終わりそうにない。そういうとき、なかなか話を切るのが難しいと思います。
そろそろ疲れてきたな。忙しいから、あんまり時間を取られたくないな。次の予定があるんだけど、話を切れない……。そんな心の声をあげた経験、誰にでもあるんじゃないでしょうか。
雑談は、ひとつのトピックについて話したら終わりではなく、どんどん新しい話題に飛んだり、そうかと思えば、またもとの話に戻ったりします。そういう意味では、終わりのないのが雑談とも言えます。
とめどなく広がっていく話をどうやって止めるのか。これは結構な難題です。人の話を切ることは、コミュニケーションの中でも難しいテクニックです。でも、うまく話を終わらせる秘けつがあるので、ここで紹介します。
ちなみに、話を切れない理由は、相手が気持ちよく話しているのに切ってしまうことが、相手の気分を害さないだろうかとか、相手に悪い気がするということだと思います。でも、忘れないでほしいんですが、基本的に話を切るのは悪いことではありません。
まず、話を切るための最初のポイントは、話を終わらせることに「申し訳なさ」を感じないこと。雑談のキホンは、お互いに気持ちよくしゃべれることなので、そんなふうに思ってしまうと相手の話をただ聞く係になってしまいます。そうなってしまうと、それはもう雑談ではなくなってしまいます。
では、どうすれば相手の機嫌を損ねずに、話を終わらせられるのでしょう。
自分のせいにして、話を切り上げる
まず、相手の話を切らなければいけないときに、NGなことがあります。
それは、「あなたの話が長くて、つまらないから、ここで終わりにしたい」という気持ちを、チラリとも見せること。実際にそう思っていなかったとしても、相手にそう思わせてはいけません。
たとえば、時計をチラチラみたり、ソワソワすれば、すぐに「もう話を切りたいんだな」と勘ぐられてしまいます。これは、よくない。では、これはどうでしょうか?
「ちょっと、このあとに約束がありまして」と言う。