どうすれば「部下のいいところ」が見つかるのか

実際、部下の行動をよく見ていれば、「ひとつもほめることがない」という言葉は出てこないと思います。見つけようとしていないだけではないでしょうか。見つけられないのは、上司自身の観察眼が不足しているのかもしれません。

人は他人のできていないところに目を向けてしまいがちですが、だからこそ、部下のいいところを見つけようとするスタンスが必要です。

ある技術系の管理職の方から、ある部下について「仕事をお願いしても、わからないことがあるとすぐに諦めてしまう。結局、私や周りに質問してきて自分で解決しようとしない。どうしたらいいのでしょうか?」という相談を受けました。

たしかに、上司からすると自力で解決できないダメな部下ということなのでしょうが、「わからないことを自分で抱え込むのではなく、相談できる姿勢」を持っているということもできます。見方を変えれば、積極的にものごとを解決しようとしているということです。