アメリカ人は紙のポートフォリオで、過去30年間、勉強してきた。相当に高いマネーリテラシー(金融知識)を持っているのも、紙のポートフォリオのおかげである。レバレッジ、リターンとリスクの相関関係、破綻の確率と格付け、ディスカウントレート、どれもこれも紙のポートフォリオで学んだ金融知識である。それらの高いリテラシーのおかげで、今もより効率の高い資産を探っている。その狙う次の標的が、不動産ビジネスやマイカンパニーであると進言している。
それに比べて、日本人は紙のポートフォリオをほとんど体験していないから、この分野のことを理解できていない(金融機関に勤める人すら知らない)。初歩の体験なしでいきなり、不動産を買おう、マイビジネスをしようと誘いかけたら、もう何も分からずに失敗を重ねてしまうだけだ。まずは紙のポートフォリオで体験しましょう、演習しましょう、そして学ぶのです! と、私は自分のお客様に呼びかけている。
もしあなたがアメリカのことに詳しくないとしたら、アメリカ人のやり方をそのまま鵜呑みにすることはやめたほうがよい。