意外なビジネスの現実

繰り返すが、すでに自分なりのコツをつかんだ人が、もう耳ができている状態でアドバイスを聞けば、先輩の助言のうちここだけを参考にしようか、ということがよくわかるからいい。

古谷昇『コンサル0年目の教科書 誰も教えてくれない最速で一流になる方法』(PHP研究所)

しかし、自分なりのコツをつかむ前にあれこれいわれて、それを素直にそのまま受け入れていく人は、つぶれていってしまうことが多いのである。当然これはプレゼンだけにとどまらない話である。

それはともかく、アドバイスを聞くにもタイミングがあるということ。それに、もしかしたらそれが二流のアドバイスかもしれないということ。この2点からいって、周りからのアドバイスを聞き流すのもプレゼンがうまくなるための重要なコツだ、といわざるをえないのである。

もう1つ、真面目で努力家はかえってプレゼンがうまくならない。この意外なビジネスの現実も、ここで忘れずにつけ加えておくべきだろう。

関連記事
「私は聞いていない」という上司はムダな存在…トヨタ社内に貼ってある「仕事の7つのムダ」のすさまじさ【2022編集部セレクション】
生まれてから一度も採用面接で落ちたことがない…タレント・田村淳が面接で使ってきた「2つのテクニック」
メールの書き出しが「会社名+名前」はダメ…営業コンサルが勧める「売れる人間がやっている必殺の書き出し」
「仕事ができるか」とは別世界…87歳の現役トレーダーが説く株で勝つために必要な"頭の良さ"より重要なこと
不安を感じている部下に「心配しても仕方ないよ」はNG…「コミュ力の高い上司」が返す"神コメント"