1位・収納家具

「ケチって買ったキッチンの食器棚が思ったほど収納できない」(大阪府 40代女性 会社員)
「食器棚がリビングから丸見えで、見栄えが悪い」(東京都 30代女性 主婦)

筆者提供

後悔する家具でもっとも多いものが収納家具。とくにキッチンに置く食器棚も後悔することが多い家具の一つです。本来、食器棚など収納量が多い大きめの収納家具は、地震時の転倒や食器の飛び出しを考えると壁に固定されている作り付け家具がおすすめです。

しかし作り付け家具は比較的高価なため、市販の家具を購入するご家庭が多くなります。そこで注意したいのが高さ。一般的な設計の場合、キッチンの天井高さがマンションの場合2.2メートル程度、戸建てで2.4メートル程度です。市販の食器棚の高さが1.8メートル程度ですのでこれを設置した場合、40~60センチほど食器棚上部にオープンスペースができてしまいます。オープンスペースがあるということは、そこに紙袋やストック品などを手軽に置いてしまいやすく、ホコリがたまりやすい不衛生な環境をつくってしまいます。

食器棚は作り付けがおすすめ

また横幅にもよりますが高さ1.8メートル程度の食器棚では収納量も少ないため、例えばお正月用の食器や夏のガラス食器など使用頻度が低めでも、1年のうちで必要となる食器を入れておく場所が足りなくなります。

そのほかにもオープンキッチンの間取りの場合、リビングダイニングからキッチンが丸見えになるため、天井まで高さがない収納はあまりかっこいいものではありません。デザイン・収納量や衛生面・地震などの安全面から見ても、食器棚は天井まである作り付け家具をお勧めいたします。もしあまり背が高い家具は好きでない場合は、天井を一部下げたり幕板を張るなどの方法もあります。