インテリア選びは何に気をつけるべきか。一級建築士の水越美枝子さんは「1年でも2年でも毎日暮らす以上、そこがあなたの“極上”を目指す場だ。そのため、家具を求めるときは用途を明らかにし、置く場所を決め、そこからサイズをだし、素材、デザインにいたるまでよく考えるべきだ。私は半年かけてダイニング・テーブルを探したところで見つからず、とうとう意を決して自分で図面を引き、つくることにした。間に合わせでなく、ほんとうに気に入ったよいものを選ぶこと自体が、インテリア上達の道だ」という――。
※本稿は、水越美枝子『40代からの住まいリセット術』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
賃貸でも、仮住まいではなく“極上”の場を目指す
自分らしいインテリアを考える際、家具選びはもっとも大切な要素です。本稿では、そのポイントをお伝えしたいと思います。
まず、これからは「とりあえず」という意識で家具を選ぶのはやめませんか?
たとえ賃貸であっても、仮住まいという「とりあえずの意識」を捨てることです。
1年でも2年でも毎日暮らす以上、そこがあなたの“極上”を目指す場です。決しておろそかにしてはいけないと思うのです。
家具を求めるときは、用途を明らかにし、置く場所を決め、そこからサイズをだし、素材、デザインにいたるまでよく考えることです。
メーカーのカタログを見たり、雑誌やネットで探してみるのも一案です。自分の趣味に合う店を見つけたら、とことん通って、店の人に相談するのもいいでしょう。
いまは買わなくても、自分好みで、信頼できて、長くつき合えそうな店を探すのもいい勉強になります。
また、メーカーの定番品などは、家族が増えたり、引っ越して間取りが変わったりしたときに買い足すことも可能だということを知っておくと、のちのち助かることがあります。