上質な家具は愛着もわき、人生の「伴侶」にもなる

一見、普通のダイニング・テーブルですが、天板から下の部分が収納棚と引き出しになっています。

来客にもダイニング・テーブルに座ってもらいますが、テーブルの下を覗き込む人は滅多にいませんから、文具や雑誌・新聞など乱雑な印象になるものは、すべてここに入れます。

書きものをするのも、雑誌や新聞を読むのもこのテーブルか近くのソファですから、「使う場所が置く場所」という適所の法則にものっとった収納です。

かつてここで勉強していた子どもたちが、それぞれの部屋で過ごすようになってからは、テーブルクロスやランチョンマットなど、ダイニング・テーブルまわりで使うファブリックの収納場所となっています。テーブルの下にしまっておけば、気軽にコーディネートが楽しめて便利です。

水越美枝子『40代からの住まいリセット術』(三笠書房)
水越美枝子『40代からの住まいリセット術』(三笠書房)

友人知人、クライアントにも好評で、私のオリジナルのダイニング・テーブルと同じものを使っている人が、何人かいます。

これはあくまで一例ですが、「自分仕様に徹底的にこだわり、オーダーする」という選択もあると思います。

間に合わせでなく、ほんとうに気に入ったよいものを選ぶこと自体が、インテリア上達の道にもなります。

上質なインテリア家具は使うほどに愛着がわき、思い出もしみ込みます。そうなれば、長い人生のよき「伴侶」にもなってくれます。

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