毒素が会話の中に現れると、人間関係は破綻へ向かう

それでは、私たちの会話の中から、すべての毒素を排除することはできるのでしょうか? 残念ながら、現実問題としてそれは不可能です。

なるべく毒素が表に出てこないように、関係するすべての人たちが注意しながら会話を進めることは、当然、基本的な方針なのですが、もし自分が毒素を出していることに気づいたら、一旦深呼吸をするなどして、リセットすることが大切です。

ゴットマン博士の研究では、夫婦が破綻する原因は、会話の中に毒素がたくさん出ること自体にあるのではないとされています。こうした毒素が会話の中に現れたときに、2人がどのように会話を続けていくのか、その工夫の仕方が破綻するか否かに紐づけられているというのです。

林健太郎『できるリーダーになれる人は、どっち? 話し方・考え方・聞き方……「ここ」で差がつく!』(三笠書房)

相手から「非難」をされれば「防御」し、その防御に反応してさらなる「侮辱」が起き、その結果、相手が「逃避」する……という連鎖が起きる関係性はいずれ破綻していきます。

もしあなたが、リーダーとして優れたチーム運営を目指すのであれば、こうした毒素が自分に発生していないかに気を配り、また、チームの中で毒素が発生したときにどんな会話をするとより安全な会話に戻せるのかを研究しておくことが大切です。

あなたの所属するチームでは、どんな毒素が蔓延していますか?

そして、それをどんなふうに解消することができるでしょうか?

ぜひ考えてみてください。

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