人を変えるより自分が変わるほうが早い

自分を変えるのは、転職したり、新しいビジネスパートナーを探したり、ましてや人の言動を変えようとすることよりも、よっぽど簡単です!

もし上司と馬が合わない場合、「仮に、自分の言動が原因だとしたら何だろう」と考えてみてはどうでしょう。すると「無意識に偉そうな態度をとっていたのかもしれないな」という「自分でも知らなかった自分」がチラチラ見えてきたりします。

白崎あゆみ『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(KADOKAWA)

あるいは、パートナーと喧嘩をするたびに相手の態度が許せない、気に食わないと思っているなら、「相手が自分に嫌な態度を取ってしまうような、自分の言動はないだろうか」と考えてみるのです。すると「あの質問を優しく聞けばよかったのに、喧嘩腰になっていたかもしれないな」と、やはり「自分でも知らなかった自分」に出会えるかもしれません。「次は優しく聞いてみよう」と思えれば、解決の糸口になりますね。

「自分に原因があるのでは?」と考えるのは、簡単にできることではありません。特に衝突した相手や苦手な相手に対してそう考えるのは、ちょっと悔しい気持ちも湧いてきます。

でも、「自分がこのトラブルを引き起こしたとしたら、それは何なのか」と、仮にでもいいので考えてみることで知らなかった自分が見えてきて、その自分を本当は好きじゃないのなら、変えてみることができるのです。

その結果、相手に翻弄ほんろうされている自分とさよならして、本当の自分と周りに見せている自分が心地よいバランスで共存できるようになります。しかも、繰り返したトラブルを回避することもできるのです。いいことばかりですね。

ワンパターンのトラブルは自分に原因があるかもしれない

ずーっと同じようなトラブルを繰り返していたら、幸せとは程遠い人生になってしまいます。しかも、そんな状態では、なかなか落ち着けません。気持ちが落ち込みやすく、ますます人と比べることも多くなってしまうでしょう。

「自分に原因があるのでは?」と考えることで、何度も起こるトラブルから卒業できる。ワンパターンのトラブルから卒業できれば、落ち着いて生活できるようになり、自分サイズの幸せに集中できます。

周りに見せている自分を柔軟に変化させ、本当の自分とのバランスをとるために、よかったら試してみてください。

自分の声をしっかり聞くことで、自分としっかり手を組んで未来に進むことができます。これまでも、今も、この先も、自分が自分の最高のパートナーであるために。どんなときも、この先、何が起こっても、自分が一番の自分の味方であるために。ぜひ、自分と向き合うための一歩を踏み出してみてください。

私自身も、皆さんと共に、更新された今日の新しい自分で「自分サイズの幸せ」を見つけ続けたいと考えています。

関連記事
なぜ孫正義社長は「すぐ電話をかけてくる」のか…仕事がデキる人がメールより電話を多用する本当の理由
あなたを大切にしない人は、あなたの人生に必要ない…自己肯定感を高めるために有効な「話し方」のコツ
「今日はサイゼリヤでもいいかな?」への対応でわかる婚活がうまくいく女性とそうでない女性の決定的違い
上司も部下も劇的にストレスが減る…ブッダが2600年前に説いた「慕われる上司の5つの共通点」
これで人間関係の悩みが9割消える…「受け入れる」でも「拒絶する」でもない苦手な人に接する第三の方法