「婚活に沼ル女性」には共通点アリ
婚活沼にハマっている40~50代の婚活女性は多い。
婚活沼にはいろんな種類があり、ハマってしまう理由はさまざまだが、全員に共通しているのが「自己否定が根底にあること」である(自覚しているか無自覚かは人による)。
ここでは「デートの場所として提案されるレストランの価値=自分の価値」としてしまう無自覚の自己否定についての事例を紹介する。
※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。
20代からモテてきて、気づけば40代に
小柄で可愛らしい雰囲気の大手企業に勤めるM子さん(42歳)は、人当たりも良く、学生時代から数人の男性とお付き合いしてきた。しかし結婚にはいたらず、気づけば30代後半に。その頃から身近での良い出会いが減ったと感じたため、結婚相手を探すためにマッチングアプリでの婚活を開始した。
登録してすぐは登録バブルでたくさんの「イイね」がきたが、メッセージのやりとりをしても会いたいと思える人はわずかで、なかなかデートに繋がらない。仕事の繁忙期には婚活に時間を割けないこともあり、思うように結婚相手に出会えないまま40歳を迎えた。
そこで、焦りを感じたM子さんは思い切ってアプリを変え、プロ撮影によるプロフィール写真に変更。結果、3歳年下の会社員とマッチ。映画鑑賞と旅行という趣味が同じで話が合い、メッセージでも会話が弾んだので、リアルで会うことになった。
初対面は駅近のカフェで1時間ほどおしゃべり。
メッセージをやり取りしていたときの印象と変わらず話しやすく好印象。彼の外見は写真よりも素敵で、2度目のデートの約束もできて満足な顔合わせとなった。
しかし、次回のデート日程と待ち合わせ場所を決めるやり取りをするうち、彼からの返信が減ったことに不安を感じ始めた。本当は食事をする店の予約をお願いしたかったが、わざわざ言わなくてもふつうはやってくれるだろうという期待もあり、こちらからは何も伝えなかった。
デート当日、待ち合わせ場所に向かうと、約束の20時をすこし過ぎた頃に彼がやってきてひとこと。
「お待たせしました~。お腹すいたね! あ、あそこにサイゼリヤがある! 今日はサイゼリヤでもいいかな?」
彼の言葉にM子さんは愕然としてしまう。
「え、サイゼリヤ? 2回目で、初めて夜ご飯デートなのに……? 仕事が忙しかったとしても、お店は当然予約してくれていると思ってた……」と内心半泣きになってしまった。