「もし自分に原因があるとしたら」を考える

「頭の中の状態と同じようなことが外側の世界でも起こる」という話を聞いたことがあるでしょうか。苦しいので、嫌だと感じるかもしれませんが、トラブルが起きたときは、一旦「自分がこのトラブルを引き起こしたんだ」と考えてみませんか。

たとえば、遅刻しがちな人なら「雨だから道が混んでいた」で、すませずに「自分が家を早く出なかったから遅刻したんだ」と考えてみる。体調を崩しがちなら「風邪が流行しているからうつってしまった」とか「あの人にうつされた」ではなく、「自分が適切な予防をしなかったからだ」「寝不足で免疫が落ちているからかもしれない」と考えてみる。

考えるポーズの男性
写真=iStock.com/SunnyVMD
※写真はイメージです

そう考えるからといって「自分が悪い」と自らを責める必要はありませんし、相手に謝る必要もありません。淡々と何かを観察したり、データを分析するように考えてみるのです。自分のことを不用意に責めてしまいそうなら「仮に」とつけて「仮に自分がこのトラブルを引き起こしたとしたら」と考えてみてください。

何度も同じトラブルに遭うのは誰のせいか

何度も同じトラブルに見舞われる自分は好きですか? それを引き起こしているのが自分だとすると、それは本当の自分でしょうか。何度も出てくる同じようなトラブルは、「そのやり方では解決できないよ」「間違っているよ」というサインです。周りや環境のせいにしていたら、そこで自分の思考がストップしてしまい、そこから発展はありません。

ネガティブな気持ちからの行動を減らし、本当にやりたいことのために時間を使いましょう。そうすると安心や喜びの時間が増えます。同じ状況でも、不安は薄らいでいきます。

そういう時間を増やすことこそ、本当の自分を取り戻すこと。自分サイズの幸せに近づく道筋です。

そのためには、なぜ「そのトラブルが起きているのか」「そのトラブルを引き起こしている自分の言動はないか」を考えることで、問題を解決する糸口が生まれます。