人間関係の悩みは、どう対処すればいいのか。元アナウンサーでエグゼクティブコーチの白崎あゆみさんは「自分の考え方やその課題に対しての捉え方が同じだと、結局、同じ問題が繰り返されるだけ。『仮に自分が悪かったとしたら』と一度自分に原因があると考えてみてほしい」という――。

※本稿は、白崎あゆみ『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(KADOKAWA)を再編集したものです。

従業員を注意する上司
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自分の捉え方が同じだと、同じ問題が繰り返されるだけ

私は現在、企業の新入社員研修やキャリアアップ研修なども担当しています。そんな中で、今、転職する人の多くが人間関係を理由としていることを聞きました。

ある女性が「職場でどうしても嫌な上司がいたので、思い切って転職をしてみたら、新しい職場でまた同じようなタイプの人と関わることになってしまった。どうしたらいいですか?」と相談に来ました。

また別の起業している人で「ビジネスパートナーと一緒に事業をスタートしたら、トラブルが起きてしまった。その後、ビジネスパートナーを替えても、また同じような悩みを抱えてしまった」と話してくれる人もいました。

このように、環境や関わる人を替えても同じようなトラブルに遭遇するというケースはよくあります。これは周りに見せている自分がワンパターンになってしまっているからかもしれません。

何かトラブルが起きると、「あの人が悪かった」「あの人だから私と合わなかった」と周りの人のせいにして周りや環境を変えようとしませんか? 私もそうやって“対処”しようとした時期がありました。

しかし、関わる人を替えても、環境を替えても、じつは何も解決しないことが分かりました。自分の考え方やその課題に対しての捉え方が同じだと、結局、同じ問題が繰り返されるだけなのです。