お願いよりも「リサーチ」を

会ってください、お時間ください……これもアポ取りでは禁止です。

そもそもどこの誰かもわからない相手のために、自分の貴重な時間を使おうなどとは誰も思いません。たとえ暇だったとしてもです。

そこで、「そんな話なら聞いてもいいかな」と思ってもらえるようなセリフが必須なのです。

「あなたにとってメリットがあるかもしれない話があるのですが、お聞きになりたいですか?」

これがテレアポのキモです。

自分の商品がお客さまにどのようなメリットをもたらすのか。それを伝えることで初めて、お客さまは会うかどうかを検討します。

渡瀬謙『静かな営業』(PHP研究所)

私が指導しているのは、

「このサービスを使うことで○○万円の利益が出る可能性があります。ただ、利益が出ない会社もあります。御社ではどれくらい利益が出るかを、一度チェックしてみませんか?」

といったセリフです。これをベースに各自で応用してやってもらいます。

そして利益が出そうな結果が出たら、そこからが営業スタートです。

これは飛び込み営業も同じこと。最初から売り込もうとしたりお願いしたりしているから、先に進めないのです。

まずはリサーチすること。その結果に応じて営業するという順番でアプローチすれば、効率は大幅にアップしますし、何よりも冷たく断られることがなくなります。一度試してみてください。

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