AFURIの社長はフェイスブックで憤りを表明
AFURI社も黙っているわけではない。反論を繰り出すのだが、吉川醸造の巧みな広報対応とは対照的に「あまりに下手」であった。
AFURI社としての公式見解を発表する前に、AFURI社の中村比呂人社長はフェイスブックで憤りを表明してしまったのだ。その文面は熟考したとは思えない、じつに感情的なものだった。以下に、私が気になった部分を引用したい。
吉川醸造を「不動産業を大きくやられているシマダグループ」としている。相手は「地域の代表ではなく不動産会社の一員に過ぎない」と言いたかったのだろうが、前後の文脈からは唐突だったし、どこか小賢しい印象を受けてしまう。
そして社長の「お気持ち表明」は続く。AFURI社としては、最初から法廷闘争を望んでいたわけではなく、解決策を提示したというのだ。
「傲慢さ」が感じられる提案内容
この「提案内容」には、多くの人が傲慢さを感じるのではないか。そして最後は「地域名を独占しようとしている」という批判に反論する。
親や教師に怒られた子どもが「他の子もやっているのに、何で自分だけが怒られないといけないのか」とキレているような幼さを感じてしまった。
フェイスブックという「友達への公開」が前提となっているプラットフォームだけに思いの丈を吐き出したのかもしれない。だが、「炎上で注目されている企業の経営者」としては、あまりにも脇が甘かった。