横田尚哉さんからのアドバイス
メールは移動中にスマートフォンから返信することが多いですね。スマートフォンを使うのは、長文を書かずに済むから。スマートフォンからなら、たいていは「了解」「感謝」などの一言でも許されます。ただ、これは相手が求めるファンクションしだい。相手がビジネスマナーを求めているなら、文章を省略せずにきちんと書いたほうがいいでしょう。
アイデアメモに関しては、まったくこだわりがありません。手帳の余白に書くこともあれば、付箋にメモしたり携帯やパソコンに打ち込むこともあります。食事中に思いついて、咄嗟にコースターの裏に書きつけることもある。要するにアウトプットの形は何でもいいのです。
なぜ形にこだわらないのか。それは私にとってのアイデアメモのファンクションが、アウトプットする行為そのものにあるからです。
アイデアは思いついた瞬間にアウトプットして、脳に印象づけることが大切。脳に一度刻みこめば、あとは必要に応じて記憶が呼び起こされます。あとで思い返せないようなアイデアは、もともと必要のなかった情報だと判断していい。いずれにしても脳が要不要を判別してくれるので、アウトプットを必ずしも保存しておかなくてもいいわけです。
アイデアを脳に印象づけるために、単語や文章ではなく、絵を描くのも面白いと思います。イメージとしてアウトプットすると、脳に定着しやすいだけでなく、思わぬ形で他のイメージと結びつき、アイデアが広がっていくこともあります。