血管力は何歳からでもアップできる

そこで、意識してほしいのが足の血管力です。

足の動脈硬化は、脳や心臓とは違って、歩くと症状が出やすいので、意識していればわかりやすいもの。また、足で動脈硬化が進んでいるということは、脳や心臓の血管にも起こっている、あるいは起こってくるということなので、足で気づくことができれば、ラッキーです。「脳や心臓の血管も大変なことになっているよ!」と教えてくれるのが、足なのです。血管には素晴らしい回復能力が備わっているので、血管力は何歳からでもアップさせることができます。

池谷敏郎『血管の老化は「足」で止められた』(青春新書PLAY BOOKS)

多少固くなったり、狭くなったりしても、足を使う生活を心がけたことで手術を回避できた患者さんたちのように、いい生活習慣を身につければ、切れにくい、詰まりにくい血管に変わり、新たな血管(新生血管)が発達したりします。何歳からでも遅すぎることはありません。ただ、早ければ早いほど有利であることは確かです。

血管のケアは肌のお手入れと似ています。肌も、お手入れ次第で何歳からでもきれいになる一方、より若いときからケアしたほうが、さらにきれいになりますよね。この本を手に取った今がチャンスです。先ほどのセルフチェックで血管力の衰えに気づいた人は老化をそれ以上進めず、若返るために、まだはっきりとした衰えは感じていない人は、これからの60代、70代、80代、90代を元気に若々しく過ごすために、一緒に血管力を高めていきましょう!

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