人前で話すのが怖くなくなる方法
過度に不安を感じる人は、とくに人前で話すのが苦手です。それは相手の反応をうかがってしまい、「うまく話せなかったらどうしよう……」「相手にきちんと伝わるだろうか……」ということを気にしてしまうからです。
人前で話すことは誰でも緊張するものですが、良い結果を出したいと思えば思うほど身体の力が入り声がうわずり、頭が真っ白になってしまうなんてことも。過去に失敗した経験があるならなおさらでしょう。
今度も同じ結果になったらどうしよう……と、その場面を避けようとすると不安がさらに大きくなっていきます。
こうした不安が生じた場合、自分だけのとっておきの場所をつくり出す「エクセレントサークル」をイメージすると、人前で話すのが怖くなくなります。
この方法は、最高のパフォーマンスを発揮している状態をいつでも呼び起こせるようにするテクニックの1つです。
「リソースフルな状態」にすぐになれる空間
たとえば、数日後に結婚式でスピーチをすることになっているとします。このケースでエクセレントサークルをつくるとします。
不安を解消するために「エクセレントサークル」をつくる
① スピーチでどんな成果を得ることができたか、その状態を言葉にします。
「どんな状態ならあなたはスピーチがうまくいったと感じますか？」という質問に対して、具体的な状況を言葉にしていきます（何が見えて、何が聞こえて、そのとき何を感じるのか？ たとえば、自分の話をうなずきながら熱心に聞いている人たち、自分の堂々とした声や「なるほど～」という聴衆の声、心地よいあたたかさやドシッとした感覚、充実感など）。
② 自分の目の前にエクセレントサークルをつくります。この中に入るとリソースフルな状態（自分の持っている資源や能力を最大限に発揮している状態）にすぐになれる空間（エクセレントサークル）です。
（1）どんなエクセレントサークルだったらリソースフルになれるのか？ 外側から見た色・形・大きさを自由にイメージしてみてください。
（2）リソースフルになった出来事を思い出し（そのときに何が見えて、何が聞こえて、何を感じたのか？）、深呼吸をしながらそのことを十分体験し、その状態のままエクセレントサークルに入ってください。さらにリソースフルな状態がふくらんでいくのを感じます。
（3）エクセレントサークルの内側から見た状態は、どんな感じかを十分体験します。