約3カ月間、週6日会社に泊まり込んだ
この時は上司が何を言ってるのか理解できず、僕の頭には「?」が浮かんでいました。それを察して上司はさらに説明をつづけました。
「深夜でも代理店から電話が来るから帰らないでほしい」と。繁忙期ともなると事務所に電話の音がひっきりなしに響き渡ります。
僕は拒否することもできず、上司の命令を聞くしかありませんでした。その要求を飲まないことはクビを意味します。
その日から週6回の泊まり込み勤務となりました。月曜にお泊まりセットを持って出社して、日曜夜に自宅に帰る。そしてまた月曜に泊まり込みに行くという生活を3カ月ほど繰り返していました。
毎日昼ごはんはチョコスティックパンで夜は牛丼。たまに贅沢をしてネギ玉牛丼を食べることでメンタルを保っていました。
過酷に思えるかもしれませんが、この生活も慣れれば快適でした。家に月4回しか帰らないので、光熱費も交通費も浮きます。浮いた分を食費に充てるようにしていました。
家に帰れないので、体や頭は洗面所で洗うようにしていました。それでも臭いらしく、上司から「あんた臭いよ」と結構な頻度で指摘を受けていました。
最近は出社しても夜は帰れる日が増えたので、たまには泊まり込みをしたくなります。