扉1つでリビングからトイレまでが5mも近くなる
また「扉」は位置も大切ですが、その数も重要です。たとえば図表10の間取りでは、キッチンからトイレに行くのに片道12mも歩かなくてはいけません。隣接するユーティリティー(洗濯室)を通った図表11の間取りの場合でも、片道8.6mも歩きます。
しかしキッチンと廊下の間に扉をつければ、キッチンからトイレへの距離は片道2.5mと縮まります(図表12参照)。その他、階段や玄関へも近くなり、大変便利な間取りに変わります。もちろん扉の価格は8万~20万円程度と決してお安くはありませんが、この扉が1つあるかないかで、暮らしやすさが劇的に変わります。
「扉」は後からつけることは、構造的に困難な場合が多いものです。そのため、新築やリノベーションをする際は、計画段階から「扉」の位置や数にこだわってみてください。