重要なのは、首や背中の筋力を維持すること

そんな結果を招かないためにも、早期に発見し、早期にリハビリを始めることがとても重要です。

そのうえで重要なことは、首や背中の筋力を維持することです。

首下がり症候群は、関節痛などとは違い、骨や軟骨、椎間板に原因はなく、首や背中の筋力が低下したことによって起こります。

遠藤健司『急増する「首下がり症」どう防ぐ、どう治す』(ワニ・プラス)

また、とくに高齢者の場合、粗食のためにタンパク質が不足することで栄養が足りなくなり、筋肉が細くなってしまうことも首下がり症候群につながります。

日常生活の中でバランスよく体を動かすこと、栄養バランスのとれた食事、とくにタンパク質を意識的にとること、十分な睡眠を常に心がけてほしいと思います。

そして、違和感があったらマッサージや整体でとりあえず症状を軽くするのではなく、整形外科を受診してください。それは適切な治療を受けるためだけでなく、重大な病気が隠れていないかどうかを判断するためにもとても大切です。

「変だな」と思ったら、医療機関に行って相談しましょう。

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