内閣府に「コロナ感染症の伝承碑の建立は」と尋ねると
宮崎県では2010年に家畜の伝染病、口蹄疫が広がった。県全体では牛や豚、およそ30万頭が殺処分された。川南町や都農町などでは鎮魂碑を建立し、例年、供養祭を実施している。
内閣府や厚生労働省に、「新型コロナ感染症の伝承碑を建立する動きや予定はあるか」と尋ねたところ、「今のところは、そういった予定はない」とのことであった。動物の感染症の伝承碑は積極的に立てられたのに、人間の感染症の伝承碑建立の動きがないのが不思議である。
丸3年にわたるコロナ禍は、国内各地で7万5000人近くの死者数を出す歴史的災害となった。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行したことで、数年も経てば今回のパンデミックはすっかりと過去のものとして忘れ去られてしまうだろう。
100年後の次代への教訓として、政府や自治体主導でコロナ感染症の伝承碑を造ってもらいたいものである。