家庭学習で「子に完璧を求めすぎないこと」が大事

家庭学習で一番気を付けていただきたいのは、完璧を求めすぎないことです。子供の集中できる時間はそれほど長くないので、親の期待する学習の様子でなくても、子供にとっては結構がんばっていることが多いのです。教室で「がんばっている人?」と聞くとほとんどの子が手を挙げた一方、「お父さんお母さんはそれを認めてくれてる?」と聞いたら、ほぼ全員がわかってくれないと言っていました。

『プレジデントFamily2023年春号』(プレジデント社)

特に4年生のうちは、塾の学習に慣れる時期です。塾での勉強時間と家庭学習の時間が1対1くらいでいいと思います。家庭学習の時間は、いわば塾でインプットしたことをアウトプットする時間です。

習ったことをしっかりと定着させるためには、家庭でのアウトプットの学習が大切なのです。共働きなどで忙しい方も多いと思いますが、たとえば、お子さんのノートに「がんばったね」と書いてやったりスタンプを押してやったりするだけでも、とても嬉しいものです。見てくれているんだと勉強に前向きになれます。

今は新4年生から塾の中学受験コースに入ることが標準です。友人が遊んでいるときに机に向かうこともあるでしょう。そんな長い勉強を支えるのは、普段の声かけなど、ご家族のサポートだと思います。

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