リアルで人と人をつなげられるのがPTAのメリットか

【遠藤】私自身、副会長や会長になって感じたのは、活動にかけた時間と「やってよかった」という実感を比べてみると、収支はトントンかなと(笑)。時間はかかりましたが、こうして協力してくれる人たちとのつながりが結べた喜びもある。今、ネットで質問や相談をすると、AIが高いクオリティーで答えてくれる時代になりましたけれど、それを実装していくのは結局、人間でありチームじゃないですか。PTAにはベルマーク収集など従来の活動が好きな人もいるし、今回、本部役員になった人も「直接、人と出会えたりつながり合えたりするきっかけが欲しかった」と動機について話してくれたので、そういう場を提供していることは、ひとつの存在意義だと思いますね。

【安東】PTAにしかできない活動というのは改めて考えてみるべきだと思いますが、人と人のつながりが疎かになっている状況は、私もかねて懸念していること。だからこそ、PTAを入り口にするなら、例えばゴミ拾いなど地域の活動につながっていってほしいし、さらにそれが社会を変えるきっかけになるのが理想。そういう思いで無償の活動のためのアプリを無償で公開しているわけです。営利会社も利益を追っているばかりではなく、利益を社会に還元するんだと……。それがこれからの社会では当たり前になってほしいですね。

【遠藤】そうですね。安東さんはPTA活動にとどまらず、コミュニティー全体、さらにその先を見ているので、現場にいる私たちはそういう精神性を感じ取って動いていくことが大事だと思っています。

(取材・構成=小田慶子)
関連記事
福祉施設がダサいのには理由がある…自閉症の息子のために元ヤフー社員が作った「綺麗でオシャレな施設」の秘密
子どもに月経や射精について話すときに「絶対使ってはいけない言葉」2つ
子育てを手伝ったことしかない年配政治家たちはまったく知らない…小児科医が語る「育休の現実」
幼稚園のお昼寝中、私の下着の中に男児の手が…「子ども同士の性被害」の耳をふさぎたくなる実態
処女を競売にかけられ、妊娠すると風俗街に捨てられる…26歳女性が英紙に語った「インドの巫女」の惨状