見た目重視で選んだ住宅設備は後悔のもとになりがち

最後に、番外編として「付けたけれど、後悔した住宅設備」について、いくつかお話ししたいと思います。

・小さい洗面ボウル
写真提供=著者

美容院やおしゃれな飲食店のトイレでよく見かける小さい洗面ボウル。小さい洗面ボウルは、じゃまにならず、またインテリア性が高くおしゃれです。しかし、顔や手を洗う場合、面積が小さいため水はねしやすく、洗面台や床が水浸しになり掃除の手間も増えます。

お店などの店舗で使用する場合はともかく、自宅で使用する洗面ボウルは、ある程度の大きさが必要です。洗面ボウルは、幅40cm奥行30cm以上の商品を選ぶようにしましょう。

・寝室の天井ダウンライト
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天井のダウンライトは、シーリングライトに比べてコンパクトで、どんなインテリアにも合うため人気の高い照明器具です。また、一般的なダウンライトは照明カバーがないため、電球の交換も簡単です。しかし、ダウンライトを寝室の天井で使用すると、ベッドで横になったときに天井ダウンライトの電球を直視することになり、大変まぶしくなります。

ダウンライトを寝室に設置する場合は、照明カバー付きのものを選ぶか、シーリングライトを設置するようにしましょう。

・リビングに設置した物干し金物
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共働き家庭が増え、いつ天気が変わってもよいように洗濯物をベランダや庭ではなく、室内で干すようになりました。室内干しで人気の場所がリビングです。しかし、物干し金物をリビングに付けてしまうと、リビングが狭くなり、また天井から下がる洗濯物のため、たいへん動きにくくなってしまいます。

また、日当たりのよいリビングだと洗濯物も乾きやすいのですが、もともとモノが多いリビングに、洗濯物まで干してしまうと、モノがあふれてさらに片づかない印象のリビングに。その他にも、洗濯物から出る水分が他の部屋にも広がり、北側の部屋や押し入れの中などで結露して、カビを発生させる原因になることもあります。

室内に物干し金物を設置する際は、洗面室や浴室など24時間換気の近くに設置しましょう。換気により湿気をとるため乾燥しやすく、洗濯物が乾きやすくなります。

暮らしを快適にしてくれる住宅設備は、忙しい私たちの生活にとって、無くてはならないものです。新築・リフォームをお考えの方は、一度、設置する住宅設備について検討してみてはいかがでしょうか。

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