玄関は悪臭がたまりやすく不潔になりやすい

・3位 玄関の換気扇
壁の換気口
写真提供=著者
「玄関がカビ臭い、靴の臭いが気になる」(茨城県 40代男性 会社員)
「来客があると、玄関が臭っていないか不安になる」(東京都 40代女性 会社員)
「玄関の換気が悪い・よどんでいる」(埼玉県 50代女性 会社員)

玄関はその家の顔となるため、明るく清潔にしておきたい場所です。しかし、靴や傘など汚れたものや湿ったものを収納する場所でもあるため、臭いに対する不満が多くなっています。

換気扇とは、ご存じのように天井や壁などに取り付け、室内の空気を戸外に排出させる住宅設備のことです。汚れた室内の空気を排気すると同時に、室内の脱臭、防塵ぼうじん、防湿、温度調節の働きもしてくれる優秀なものです。

一般的には、臭いのしやすいトイレやキッチン・水蒸気が発生するお風呂に設置されていますが、玄関には設置されていません。玄関は汗や雨で湿った靴や、靴の裏などについたゴミやほこり、下足入れやぬれた傘など、悪臭を発するものが多い場所です。しかし、玄関は防犯上の観点から窓などを設置しないため換気が悪く、悪臭がたまりやすく、不潔になりやすいのです。

消臭剤や芳香剤などもありますが、この問題を根本的に解決するためには、玄関専用の換気扇を壁または天井に設置することです。この換気扇には、玄関の悪臭を排気してくれるタイプの他、熱交換型といって、玄関の湿度・温度を変えずに、悪臭のする空気だけを入れ替えてくれるタイプのものがあります。

玄関に換気扇を後付けするには、壁に穴を開けたり、天井にダクトを通したりと比較的大掛かりな工事になりますので、新築の際に付けた方が金銭的にもお得です。とくに壁に穴を開ける場合は、雨漏りなどのトラブルが発生しやすいので、きちんとした工事のできる業者選びが大切になります。金銭面だけでなく、工事実績などを確認してから依頼しましょう。