少数の友人とゆるくつながれる場

このようにSNSに疲れた人たちにとって、mixiはぴったりの存在かもしれない。

mixiの「mixiの利用実態」(2022年12月)によると、「現在マイミクの中で交流のある人は何人いるか」という質問に対して、「2人」が27.6%、「5人以上」が25.3%、「10人以上」が23.6%で、つながりの数は決して多くないことがわかる。

「マイミクはどんな人たち(複数回答)」では「mixiで知り合って顔を知らない人」が最多の51.3%だったが、「仲のよい友人」(47.2%)と「mixiで知り合って顔を知っている人」(39.8%)の割合も多い。この結果から、リアルの友人とネット上の友人のバランスを保ちつつ、少数とゆるくつながれる場となっていることが読み取れる。

mixi「mixiの利用実態」より

「まったりTwitter的に使うのもいいな」

冒頭で紹介した40代男性は、「他のSNSも使っているけれど、社会的立場ができて使いづらくなっていて。年代が上がり役職がつき、SNSでの発言内容に注意しなければならなくなった」と話す。

「mixiのころは若くて、利害関係がない人としかつながっていなかった。しがらみがない関係で、匿名でまったりTwitter的に使うのもいいな、と。足あとも復活していたし、複数アカウントの切り替えもできる」

mixiはかつて日本有数のSNSだっただけのことがあり、必要十分の機能が整っている。さらに、Z世代にとってもオトナ世代にとっても「SNS疲れ」が課題となっている今の状況では、気楽に親しい人とのみつながるSNSとして受け入れられやすいだろう。

このままTwitterは終わってしまうのか。そしてmixiが復権するのか。読者のみなさんはどう感じているだろうか。

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