スマホ対応が遅れ、LINEやTwitterに大差

mixiが誕生してから19年。かつては日本有数のSNSだった。ユーザー数は2007年に1000万人、2010年には2000万人を突破。総務省情報通信政策研究所の調査によると、2012年でのmixiの利用率は全世代で16.8%と、LINE(20.3%)に次いで多く、Facebook(16.6%)、Twitter(15.7%)を上回っていた。

しかし、その後は減少傾向で、2021年には2.1%。LINE(92.5%)、Instagram(48.5%)、Twitter(46.2%)、Facebook(32.6%)に圧倒的な差をつけられている。

いまmixiはどうなっているのか。筆者もログインしてみたところ、タイムラインには懐かしい名前の日記やつぶやきが並んでいた。全員、他のSNSに移行したとばかり思っていたが、他のSNSではつながっていない人もいて、懐かしい気持ちになった。

筆者のアカウントに表示されたタイムライン。
筆者提供
筆者のアカウントに表示されたタイムライン。1時間~1日以内にログインしている人が並ぶ

マイミク一覧を確認すると、全盛期には及びもつかないが、ログイン中、あるいは数時間前にログインした友だちが並んでいた。確かにたった今、かつてのマイミクたちがログインし、利用しているのだ。

「Twitterが怪しくなってきたので…」

現在人気のコミュニティには、新たにマイミクを探す人たちが多く集まっている。書き込まれている内容を見ると、居住地は全国津々浦々、年齢層は20~60代と幅広く、アニメやゲーム、野球観戦、料理、旅行など自分と趣味が合う人を探している。

「さっき始めたばかりの初心者です」「コメントしあえる人が欲しいです」という人のほか、「Twitterが怪しくなってきたので10年ぶり位に戻ってきました」「また流行りだしたので出戻り」「浦島太郎状態です」という書き込みも目立つ。

最近の流行を追って参加した初心者と、10~20代のころに利用していて、十数年の時を経て再び参加した“古参”が入り混じった状態のようだ。かつての自分の日記を読み返して楽しむ人や、「黒歴史」に耐えられずアカウントを作り直したという人もいた。