3)マッカーシーの訪台計画

スタブリディスが指摘した中国の3つ目の不満は、ケビン・マッカーシー米下院議長が台湾訪問を検討していることだ。米政治専門メディアの「パンチボウル・ニュース」は2月に入ってから、マッカーシー訪台の可能性を受けて米国防総省が準備を始めていると報じており、中国がこれに反発を表明している。

中国は台湾を自国の領土の一部と見なしているが、台湾は独立国家を自認している。アメリカは台湾を正式には独立国家として認めていないが、中国が台湾を武力攻撃すれば、台湾を支持すると表明している。

中国外務省の毛寧報道官は先週の会見で、次のように述べた。「中国は、中国の一部である台湾と中国と外交関係がある国々とのいかなる形の公式な交流にも反対する。アメリカの議員らが一つの中国の原則と米中間の3つの共同コミュニケを順守し、米中関係および台湾海峡の平和と安定に悪影響を及ぼす行動を控えることを願う」

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
関連記事
元海自特殊部隊員が語る「中国が尖閣諸島に手を出せない理由」
価格は国産哨戒機の6分の1…アメリカ製の大型無人機が自衛隊で「令和の黒船」と呼ばれているワケ
中国人の「リベンジ旅行」がウイルスを撒き散らす…「11億人の感染者」に頭を抱える習近平の本音
なぜ海自の地方トップは「防衛費増額は無条件には喜べない」と話したか…日本の防衛力を蝕む「1%文化」とは
欧米で最も厳しいドイツは「マスク義務」を終了…日本はいつまで「形だけのコロナ対策」を続けるのか