「時間をお金で買う」発想の人も

一方、総額的に損したとしても、あえて「リボ払い」を選択する方もいます。それは「時間をお金で買う」発想に近いと思うのですが、若い学生の方で、今は貯金がなくてどうしても一括では購入できないような高い教材をとりあえずリボ払いで今すぐ手に入れて、勉強の機会損失をなくすという考え方を話してくれた方もいます。でも、そういった方はリボ払いのデメリットも理解した上で利用しているので、返済計画もちゃんとしているんですよね。

竹中さんの話に戻ると、彼女は3枚のクレジットカードでリボ払いを重ねた結果、毎月の支払額が5万円になり、ローン残高は合計150万円まで膨らんでいました。もちろん、貯金はゼロ。この時点で危機感を感じ、私のもとに駆け込んできたのです。

弁護士に相談し金利を15%から8%へ

ファイナンシャルプランナーとしてこの状況でできることは、まず支出を減らし、浮いたお金をとにかく返済にあてること。彼女の場合そもそもがカツカツではあったのですが、インスタ映えする外食やふらっと立ち寄ってしまうスタバの回数を極限まで減らしてもらった結果、1.5万円ほど借金返済に回すことができました。

しかしこれ以上はどこも削れないと判断し、弁護士の方に金利の低いローンにまとめてもらう手続きをお願いしました。これにより、15%だった金利は約半分の8%まで抑えることが可能に。毎月の返済額を減らせたことで、リボ払い地獄からの脱出にようやく道筋がついたかたちです。

自己投資にお金を使うことは本来自由ですし、そもそも何が自己への投資になるかなんて、そんなことを考えずに使うことだって多いですよね。ただ、竹中さんの場合、美容やブランド品といったあまりに“外見的”な投資が多すぎたような気もします。